今日何気なく某TV局を視てみると、我々の世代が
人格形成してゆく就職する前までの、まあようは暇な時期に
あれだけ教師叩きやパターナリズムを否定して、素人もプロも
平準化し、既得利権の破壊という標榜の下、組織内にあって
自己中心的に振舞う事を是としていた某局が、「あきれた保
護者」という表題を銘打って、ようやく理不尽な平準化・私
物化を求める動きに歯止めをかけるような特集をしていま
した。

まぁ、今までの言から私の立場は自ずとわかるでしょうが、
よもやそうなるように世論操作をしていった某局が自省して
いままでの流れを180°転換するような世論を作っていたと
は、非常にびっくり。「オマエがそれを言うか!」ってな
もんです。

まあ、こういう言い方をしている私自身が冒頭に書いた
「あきれた保護者」世代なのですが、まあ馬鹿な我々世代
がマスコミに踊らされて恥ずかしい愚行を犯してきた・
犯している事を考えると、イメージやらホットな話題とい
うだけで言動が規定される自我の無さが露呈されてますな。

結局、なぜ「あきれた保護者」になるかといえば、それは
実体験の無い、耳・目年増な人間である為とも思えるわけ
で。

実際、世の中に出て労働基準法そのまま守っている会社な
んて、マスコミの目にさらされやすい一流企業・出世を諦
めた公務員とかなわけだし、「新しい試み」というものが、
長年かけてその行政区の人間に訴えかけ浸透・理解し、あ
る程度の共通理解・下準備がはかられた上でその試みはな
されているのに、メディアだけ見た人間が、「なぜ自分の
ところではそういった試みがなされていないのか」と、
同じく「メディア年増」な年齢層と結託し、自己中心的な
考えだけ押し付けて実際その動きをつくって実現して
「わーいわーい」と喜んでいるその姿。
私物化以外の何物でもないですね。公人が私物化した時に
は、親の敵のように非難するのに、自分らの場合は、無責
任の立場にあることを良い事に理不尽・無理難題のオンパ
レード。恥ずかしいとは思わんのかね。

でもまあ、こういった某局の流れが出てくるのならば、
今までの荒唐無稽な動きも止まるでしょうね。
ただ、注意すべきは、批判そのものは凄く大切であるとい
うこと。どうしても私のような立場にいる人間は批判が
弱くなるので。結局、メディアが取り上げたら一斉に
「右向け右」になりがちな流れそのものが問題ではないかと。

しかし、それにしても今回の「保護者叩き」の流れといい、
その前までは「『カッコいい』と思っている勘違い女性叩
き」といい、我々の世代にとっては戦前・戦後の思想変化
並の劇的な変化ですな。
 「カッコいい」とされた勘違い女性叩きは次のように認識。
 やじるし以降は、それに対する現在のマスコミの考え。
?これからの時代、女性も社会進出。
 経済力つけたわけだし、女はこれから男から選ばれる
 存在から選ぶ存在だわよ。
 →仰るとおり!選ぶ側(男)だって女性に対して、最低限
  の選択基準ってのがある。喧しい女性がどうしても無理
  だという男性も結構多いんだぞ。
?オトコって生き物はなんて見る目がないんでしょ。
 メディアもお墨付のカッコいいこの私に向かって、
 失礼千万なあの言動は。やっぱこれだから日本のオトコ
 はダメなのね。
 →いや、誰もオマエなんか見てない、見てないから。
  それなのに、セクハラされたとかストーカーされた
  とかなんだそれ。
?日本のオトコなんてサイテー。考え古いし。
 レディーファーストな海外の男こそ私にふさわしい
 人間だわ。
 →一昔前だと、マスコミもこぞって、「新しい価値観」
  の持ち主ってことで好意的に捉えてたけど、
  ああ、ついに日本の男性から誰も相手にされなくな
  ったのね…。
  まあ、せいぜい文化の違いすら受容する心の広い人
  間といった遠吠えでもして、同じ文化の人間すら
  受容できないその心を癒してくださいな。
?「うわ、アナタまだ処女なの?まだ一人だけ?」
 →そうですか、自分の下半身のだらしなさ、女性特有
  の癌&怖い感染症のリスクを自らカミングアウトし
  てるわけですね。子供産む時、年取ってから苦労し
  ますぞ…。

というような、180°転換する動きにかわっていきましたな。
これは世の日本男児も幾分か溜飲を下げてはいるとは
思いますが、勘違いしないで欲しいのは、本当にバリバリ
できる女性は?〜?の事なんて考えている暇なんてない。
それは、できる男性がそんな周りの風潮なんぞ気にして
いる暇も無く仕事にあたっているのと同じで。
こういった流れの為に、本当に能力・才能があって
女の幸せを捨てて仕事に一生を捧げる・捧げた無私の女性
がいけない、という流れと混同してしまわないように
心から願っております。前も書きましたが、この国で
両極端にぶれて良くなった事は一回もないと思うので。

ということで、最近、全然テレビとかメディア見ないうちに、
確実に世論操作の内容も変わっているんだなぁ、と浦島太郎
的状態にびっくりしている昨今です。

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