03月15日付 日刊スポーツの報道「高橋尚子落選、2つの誤算があった」へのコメント:

 始めに断っておきます。私は高橋尚子さんの大ファンです。以前、落合(中日)監督の際にも触れたのですが、超一流なのに、あっけらかんとキツイ練習や求められる結果を難なくこなせる(こなしているような)姿は、凡人の私にとって勇気付けられる存在だからです。

 しかし、今回の選考結果は妥当だと思います。

 やっぱり、東京国際での悪夢の失速から2位、そしてその後の選考会レースで欠場となると、心情抜きにして現実を見据えた場合、代表に選ぶにはかなり疑問点が出てきますからね。
 しかし、報道よりも会見の一部始終を見るに限ります。澤木
強化委員長の発言は、私としては納得が行くものでした。説明責任はきちっと果されていたと思います。何より、ああ、この方は結果が求められる世界で上に立てる人だな、と思ったのは、高橋さんを補欠としては選ばなかったこと、及び、その説明。一流の人間に対して、どっちつかずの対応をする事ほど、失礼な事はないですからね。それも、嫌われ役を覚悟の上で、腹をくくって堂々と対応されたからだと思います。
 さらに、今日のマスコミの質問は、当を得ていました。私では気づかないような、弁別能力のある質問を的確に投げかけていらっしゃった感じがしました。
 まあ、マスコミの場合、限られた字数で表現しなきゃいけないですから、中々伝わり辛いこともあるでしょうからね。(でも、それをやんなきゃプロといえないんじゃ、とも思うのですが)
 
 しかし、その後の土佐さんへのインタビュー、あれは再び嫌悪感を感じさせました。なぜならば、土佐さんが代表に決まって喜びの会見のはずなのに、どうも土佐さんへ宛てたインタビューというよりは、高橋さんとの比較めいた質問がメインだったからです。どう考えても陸上に関しては、マスコミ人、ましてや私みたいな素人に比べて詳しい陸連の人が素晴らしい&世界で戦える人と決めたわけですから、五輪に向けた抱負とかを聞くべきでしょう。まぁ、しかし、今言ったような言を陸連の人が言ったら、なんか傲慢さ、及びそれに基づく情報開示・説明責任の回避につながる感じがするわけですが。
 
 結局、ある立場に居る人は、その立場に応じた物言いに終始するべきなんでしょうね。余計な事は言うべきではない。勝手に上に立ったような、何でも自分が主役になるような物言いをするから、傲慢な印象を受ける気がするんじゃないんでしょうか。

 それにしても…、ああ…(泣)
 引退だろうか…(号泣)

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